想い出の津軽線

津軽線の蟹田~三厩間は、2022年8月の大雨による被害を受けて以来不通となっている。

先日、沿線自治体が鉄道での復旧を断念したとの報道があり、事実上の廃線が決定した。

筆者は2013年9月に「リゾートあすなろ竜飛」号で乗り通したのが最初で最後であった。

乗ってきたリゾートあすなろ(左)とキハ40系が終点の三厩駅で並ぶ。

キハ40系は引退し、リゾートあすなろも他の列車に改造されて消滅した。

また現在ではリゾートあすなろが停まる線路は撤去されているようである。

ホームから線路の終端の方向を望む。

三厩駅は『津軽海峡冬景色』で有名な、津軽半島最北端・竜飛崎への玄関口である。

この後に人生初の渡道を控えて、その道すがら竜飛崎の観光に訪れたのだった。

渡道の最大の目的は、廃線を控えた江差線に乗車することであった。

しかし大雨で江差線の列車は途中駅で打ち切りになってしまい、完乗は叶わなかった。

あれから10年以上が経ち、当時ついで程度に乗った津軽線が同じ廃線の運命を辿るとは

思ってもみなかった。もはやローカル線に「また今度」は通用しないのかもしれない。

たった一度の乗車だったが私にとっては想い出深い路線であった。

撮影:2013.9

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