埼玉県西部を走る秩父鉄道では、石灰石を輸送するための貨物列車が多く運行されている。
このエリアでは明治期より主にセメント原料としての石灰石を産出し、日本の近代化を支えてきた。
採掘のために、人間の手によって姿が大きく変えられてしまった「武甲山」はその象徴的な存在だ。
列車は秩父市と群馬県神流町にそれぞれある鉱山から採掘した石灰石を、熊谷市の工場まで運んでいる。

影森駅構内で待機する貨物列車。貨車は空で、これから石灰石を積みに向かう。

運転士が乗り込み、仕業前の機関車の点検に取りかかる。

石灰石を満載した列車が到着した。影森駅から延びる専用線が近くの鉱山に繋がっている。

機関車の台車は二つ、コンパクトで丸みのある青いボディがとても可愛らしい。
撮影:2021.8